今年の冬は厳しいです。おぐにビーフの牛舎のできごと。

今年の北海道道南地方の気候は、例年にない厳しさで大変です。

函館降雪量過去2位、積雪は4位に【函館】

気象庁の速報値によると午後2時現在、今冬の累積降雪量は469センチとなり、2012年の465センチを上回り観測史上2番目の多さとなった。また、最深積雪は平年の約3倍に当たる82センチで、1957年と並び4番目の多さとなった。

2012年は牛舎もつぶれ、かなり雪の多さに辟易した記憶があります。小学校の体育館の屋根も雪の重さでつぶれた年です。

それよりも多い累計積雪となった今年。

平年の3倍ですって。50年以上これほどの最深積雪がなかったんですね。

これからは気温も上がるでしょう。だんだんと解けてきますが、そうなったらなったで大変な状態になります。

店舗前の国道もようやく排雪が入り、除雪車通過後の歩道はこんな感じです。

雪の壁!!おとなの背丈をゆうに超えます。

函館市内も交通マヒがかなり大変な状況です。雪が多すぎて車線も少なく、また極端な段差があったりします。

信号待ちで止まっただけなのに、タイヤが空転して進めない車も多く見かけます。

あの大きい交差点などでみられる、ボコボコと三角錐の氷塊が沢山できる状態を「そろばん道路」と言うようですよ!

皆さん知ってました?研究している人もいるようですが結局原因は未だ不明みたいですね。「そろばん道路」の発生に関する考察 – 日本雪氷学会(PDFで開きます)

ホント普段の倍以上移動に時間がかかるので、いまは函館に来ないほうがいいですよ。

これから雪がだんだんと解けて、道路がじゃぶじゃぶになってタイヤがとられ、動けない車が多発するでしょう。「もう降らないからよかった」とはならないんですよね。

冬は雪との格闘です。当牧場のある北斗市の市渡という地区は、道南でも別格に積雪が多かったりします。

今年の1月25日は、このあたりの気温が‐16℃にもなり、新しい牛舎の牛の飲み水の配管が凍ってしまいました。

温度を上げた井戸水を循環させてますが、さすがに一瞬で凍ってしまったようです。

朝からパイプをお湯で温めながら解凍作業をしました。昼間は順調に進んでいきましたが、夕方に近づくにつれ気温が下がり、直前に溶かしたところがまた凍りという、まさに”いたちごっこ”。

循環が止まると凍るため、管内に水を流しながら試行錯誤して何とか全管路通水したのは夕方の7時でした。朝から休みなしです。

管内の氷がニョロっと出てくる貴重な映像を撮影できました!かなりレア映像ですよ!

なんか「こおりくん」ガンバレ!って言いたくなります。

さて続きまして、2月3日。

連日の雪で新設の堆肥小屋がつぶれました。

自然の驚異には、なす”すべ”がありません。

雪が解けたらいろいろとやることが増えました。

しかし、そんなことには負けてられません!

悪いことばかりが続くわけではありません。

札幌の飲食店でのお付き合いが始まったり、とある企業様の取材もあり、もう少しで面白いところでおぐにビーフの写真が見られるかもしれませんよ!

さて、もう3月になりますね。おぐにビーフでは新しい企画を現在画策中です。

もう少しで皆さんに発表できますので楽しみにしていてください。